人が生活する上で必要不可欠なものは食べること。そしてそれを生業とすれば食いっぱぐれないということ。しかし私にとってそれを生業とするには非常に難しいことでした。

そんな中、食（料理）に必要なもので生活に欠かせないものを考えた結果、“ライフライン”と呼ばれる、電気・水道・ガスに行き当たりました。中学を卒業後、地元の造船所に就職し、電気工事の部署に配属され、技術的なことを学びました。祖父が指物師だったことから、幼くしてカンナやノミを使って工作をしていたこともあり、すぐに技術を習得。仕事を覚えてくると応用を利かせていろんなことに挑戦したいと思うようになり退職を決意しました。

造船所の退職を機に、給排水衛生設備工事をしている親方に師事し、一軒家からマンション、店舗、工場等に幅広く対応しておりました。また、役所入札の上下水道の本管工事等あらゆる衛生設備工事を行い、平成2年1月に独立開業をしました。当時は工事に関する技術には自信を持っていましたが、経営に関しては全くの素人と言っても過言ではなく、お客様に提出する見積もりをメーカー等仕入先と交渉して作成をしておりました。

現在もこの方針は変えておらず、メーカー等仕入先に見積もり依頼をかけ、適正価格で提案しております。昨今は、ボッタクリ業者なども横行していますが、そのような業者とは異なる技術を持っており、良心的な価格でサービスを提供しています。

現代では利便性を追求するあまり、設備機器も内部構造が複雑化しており、突然の不具合や故障等に対応できないケースが増えてきています。こけぐち設備ではそのような場合でも、いち早く状況を把握し、適切な対処をすることで被害を最小限に抑えることが可能です。これは人の体にも言えることで“かかりつけ医”という存在がこれに当たります。こけぐち設備も“かかりつけの水道屋”を目指して、日々精進しております。

おかげさまをもちまして独立開業より34年以上たちました。最近では個人のお客様だけでなく、大手の設備会社からも施工管理業務の依頼をいただくことがあります。大手企業の安全管理や品質管理も参考に、施工のスペシャリストとしてハイクオリティな作業を行って参ります。